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Elektra の作品をテキストで紹介

Waiting for My Rocket to Come
   ヴァージニア州の流れ者ジェイソン・ムラーズはデイブ・マシューズやエイジェンツ・オブ・グッドルーツを聴いて育った。
そうしたローカル・ヒーローたちの親しみやすさがメジャーデビューとなる本作に大きな影響を与えているのは明らかだ。(デイブ・マシューズやジョン・メイヤーの)プロデューサーのジョン・アラジアは、エイジェンツのリズムセクションを参加させてジェイソンの仲間を増やし、「Curbside Prophet」「You and I Both」などのナンバーを劇的なまでに発展させ磨きをかけている。それらのナンバーはジェイソンが自費制作したライヴ盤では、おおらかで未成熟なヴァージョンだった。だからと言って、このシンガーソングライターがコーヒーハウスで歌っていたころからのファンはがっかりすることはない。ジェイソンのウイットのきいた歌詞とのどかなフォークブルースのスタイル(プロザックのジャック・ジョンソンを連想させる)は相変わらず際立っている。また、素晴らしい2曲「Who Needs Shelter」「Absolutely Zero」では素敵な声を聴かせ、ポール・マッカートニーのスピリットを彷彿させる才能を発揮してニール・フィンと張りあっている。本作は、ひとりのアーティストがいまだ自分の進む道を探しつづけながらも、絶好のスタートを切ったことを教えてくれる。(Bill Forman, Amazon.com)


Richard D. James Album
   テクノ・ミュージックの奇才、リチャード・D・ジェームズによる、エイフェックス・ツイン名義では4枚目となるアルバム。
バリエーションに富んだ曲調の前作『...I care because you do』から一転、意外にもドラムン・ベース、しかも、彼にしか創り出すことができない低音不在のおもちゃのようなドラムン・ベースを全面的に導入。童謡を思わせる牧歌的なメロディーに高速ビートがからみあう<1><5>、そこに子どものボーカルが加わった<6>など、天真爛漫な“リチャード・ワールド”がこれでもかと言わんばかりに展開されていく。その一方で、ところどころに、ノスタルジックなイメージを喚起させる曲(たとえば<4><7><8>)が収められている。これは、本作がリチャードの生前に他界した兄に捧げられていることとおそらく関係があるのだろう。    美しいメロディー、無邪気に刻まれるビート、ひねくれたユーモア・センスが同居した、他をよせつけぬ圧倒的なオリジナリティー。この唯一無二の世界を体験しない手はない。(山田次郎)


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